freee for Salesforceを使わずにSalesforceとfreeeを連携させる方法 【前編】

freee

アイキャッチ_セールスフォース

こんにちは!Kentarouです!
今回は、
Salesforceの取引先をfreeeに連携させてみます!!

ブログではkintoneの記事ばかり投稿していますが、
実は、私 (Kentarou)はもともとSalesforceのエンジニアだったんですよね(笑)

さっそく今回の記事の内容をざっと紹介します。

ゴールは、Salesforceの取引先をfreeeに連携させること!!
ただし、freee for SalesforceやZapierなどのデータ連携ツールを利用せずに、APIを利用しSalesforceで開発していきます。

まずは、freee for SalesforceやZapierなどのデータ連携ツールを利用しない理由から説明していきます。

それでは、さっそくいきましょう!

      freeeが公開しているAPIを利用しSalesforceで開発する理由

      Salesforceの取引先をfreeeに連携させる方法は大きく3つあります。

      • freee株式会社が提供している「freee for Salesforce」を利用する方法
      • freeeが公開しているAPIを利用しSalesforceで開発する方法
      • Zapierなどのデータ連携ツールを利用する方法

      この3つの方法から、「APIを利用しSalesforceで開発する方法」を選択したのには理由があります。

      freee for Salesforceを利用しない理由

      freee for Salesforceとは?

      freee for Salesforceとは、CRM(顧客管理)サービスの Salesforceとfreee会計を連携させることができるアプリケーションです。

      Salesforce上の取引先情報や請求情報をfreeeへ連携し取引先・見積書・請求書を作成したり、freeeの決済履歴をSalesforce側から確認することができます。

      freee for Salesforceを利用しない理由

      freee for Salesforceを使わない理由は、freee for Salesforceを使えるfreeeの対象プランが法人の[プロフェッショナル]と[エンタープライズ]のみだからです。

      ベーシックとプロフェッショナルでは価格もかなり違います。

      Zapierなどのデータ連携ツールを利用しない理由

      Zapierなどの連携ツールを利用することで、freee取引先などの一部の連携をすることはできます。しかし、連携できる内容が限られているため、利用しませんでした。例えば、ZapierではSalesforceの情報をもとにfreeeの請求書作成や取引作成をすることはできません。

      下記がZapierで実行できるアクションです。(Zapierを使った連携方法を知りたい人はこちらをクリック)

      Salesforceの取引先をfreeeに連携する方法

      それでは、Salesforceの取引先をfreeeに連携するための設定をしていきましょう!

      1. freeeのアプリケーションを作成する

      1-1. freeeにログインし、アプリ管理画面を押す。
      1-2. [+新規追加]ボタンを押し、freeeアプリケーションを作成する。

      1-3. Client IDとClient Secretを控える。

      1-4. [権限設定]タブをクリックし、次のとおりに権限を設定。設定後に[下書き保存]ボタンをクリックする。

      2. Salesforceにて外部接続設定をする

      2-1. <Salesforce>リモートサイトの設定をする
      2-1-1. リモートサイトの設定画面を開く。

      2-1-2. 新規リモートサイトをクリックし、次のWebアドレスを設定する。

      2-2 <Salesforce>認証プロバイダの設定をする
      2-2-1. 認証プロバイダの設定画面を開く。

      2-2-2. 新規リモートサイトをクリックし、次の情報を設定する。
      • プロバイダタイプ:Open ID Connect
      • コンシューマ鍵:freeeアプリのClient ID
      • コンシューマの秘密:freeeアプリのClient Secret
      • 承認エンドポイントURL:https://accounts.secure.freee.co.jp/public_api/authorize
      • トークンエンドポイントURL:https://accounts.secure.freee.co.jp/public_api/token

      2-2-3. コールバックURLに控える。

      2-3. <freee>freeeアプリケーションのコールバックURLを設定する

      freeeアプリケーションのコールバックURLにSalesforceで発行されたコールバックURLを設定し保存する。
      (コールバックURLの設定箇所は、[freeeアプリケーションを作成する]にあるを画像を参照)

      2-4. <Salesforce>指定ログイン情報の設定をする
      2-4-1. 指定ログイン情報の設定画面を開く。

      2-4-2. 新規指定ログイン情報をクリックし、次の情報を設定する。
      • URL:https://api.freee.co.jp/api/1
      • ID種別:ユーザ
      • 認証プロトコル:OAuth2.0
      • 認証プロバイダ:上で作成した認証プロバイダ
      • 保存時に認証フローを開始をチェック
      • 認証ヘッダーを生成をチェック

      2-4-3. freeeの連携認証画面にて[許可]をクリック。

      2-5. <Salesforce>外部システムの認証設定をする
      2-5-1. 外部システムの認証の設定画面を開く

      2-5-2. 新規をクリックし、次の情報を設定する。
      • 外部システム定義:指定ログイン情報
      • 指定ログイン情報:Freee
      • ユーザ:freee連携を実行するユーザ
      • 認証プロトコル:OAuth2.0

      2-5-3. freeeの連携認証画面にて[許可]をクリック。

      おわりに

      前編は以上となります。かなり工程が多く複雑なので大変だったかと思います。後編ではApexやjsを実装し、freeeに取引先を作成します。

      次回もお楽しみに。

       

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