株式会社A.S.Nひっこしサポート様「Crena Plugin with k-Report」導入事例のご紹介

kintone プラグイン導入事例

株式会社A.S.Nひっこしサポート様
業務内容:引越し事業、家具家電の買取、エアコン設置、クリーニング
利用用途:顧客管理、売上管理、請求管理、給料計算、シフト管理、配車管理、日報、クレーム対応、物販、在庫管理
従業員数:30名
kintone利用ユーザー数:30名
kintone歴:1年未満(2025年5月スタート、6月リリース)

株式会社A.S.Nひっこしサポートは、大手引越し会社でスキルを5年以上磨いてきた引越しのスペシャリストが業務を担当する少数精鋭の引越し会社です。
利用者様からの評判も非常に高く、なんとGoogleのレビューでは、2025年12月現在、評価4.9/5.0(評価数1,852)という圧倒的な高評価を獲得しています。
関東圏でお引越しをご検討中の方は、ぜひ「090-5789-8923(担当者直通)」までお問い合わせください。

さて、そんな同社では、これまで「データの分散」「配車ツールの限界」「集金漏れ・入力ミス」「配車・シフトのヒューマンエラー」といった課題に悩まされてきました。
ですが、同社では「kintone」、そして「Crena Plugin」の導入を行い、課題の解決と業務のDX化に成功します。

今回の導入事例では

  • どのような課題が具体的に発生していたのか?
  • なぜ「Crena Plugin」の導入を決定したのか?
  • 「Crena Plugin」を導入してどのような効果があったのか?

という点について、同社の小西さんに詳しくお話をお伺いしたいと思います。

顧客課題

kintone導入前の課題

各ツールにデータが分散し、管理不能に

同社では、引越し業務に伴い 配車管理・スタッフのシフト管理・顧客情報管理・集金管理 といった多くの業務データを扱っていました。

しかし、それらは それぞれ別々の業務ツールで管理されていたうえに、担当者ごとに個別の管理表やメモなども存在 していたため、社内では次第に 「必要な情報がどこにあるかわからない」「過去データの参照に時間がかかる」 という問題が発生していました。

旧配車ツールの限界とデータ移行不可の壁

さらに、事業が順調に拡大するなかで、これまで使用していた 配車管理・顧客管理ツールのデータ容量が上限に達する という問題が発生しました。

加えて、ツール側の仕様により 既存データのエクスポートや移行ができない ことが判明。結果として、事業運営の中核となる 配車管理・顧客管理 がこれ以上継続利用できない危機的状況に直面したのです。

毎月10件発生するの集金漏れ

さらに深刻だったのが、集金漏れと誤入力の多発です。

現場スタッフが 報告フォームに手入力で記入する運用を行っていたため、入力ミスや記載漏れが頻発し、毎月平均10件ほどの集金漏れや報告ミスが発生していました。

配車・シフトのヒューマンエラーが多発

また、配車管理やシフト管理の入力作業がすべて手動で行われていたことも大きな問題となっていました。

スタッフの 出勤日と休暇日を取り違えて入力してしまう といったヒューマンエラーが頻発し、現場運営に深刻な影響を及ぼしていたのです。

「kintone」&「Crena Plugin」の導入へ

こうした課題を抱えた中、経理事務・社内システム担当の小西さんは、知人からkintoneを紹介されます。
そして、30日間の試用期間で「やりようがある!」と感じ、kintoneの導入を決定しました。

さらに、経理代行の会社にkintone管理に必要な項目を相談したところ、その打ち合わせの中で「Crena Plugin」をお勧めされたそうです。

Crena Pluginの導入の決め手について、小西さんは以下のように語ってくださりました。

小西さん「最初のきっかけはfreee連携プラグインの紹介だったんですね。で、そこから更にいろんなプラグインを取り扱っていることを知り、構築もサポートしてもらえそうだ、ということでCrena Pluginの導入を決めました。特に、カレンダープラグインを利用すれば、配車スケジュールを可視化できることが決め手でした。条件に応じて色が変えられるところがアツいなって(笑)」

それでは、実際の導入効果を見ていきましょう。

導入効果

[1] カレンダープラグインで配車スケジュールを見える化

カレンダープラグイン
⇨ kintoneのレコードをカレンダー表示するプラグインです。スケジュールの確認や編集が直感的に行えます。イベントの色を条件に合わせて切り替えることもできます。

同社では、kintoneで配車アプリを作り上げ一元管理を実現。さらにカレンダープラグインを導入することで、配車スケジュールの見える化を可能にしました。

これにより、「データの分散」「配車ツールの容量制限問題」「配車・シフトのヒューマンエラー」といった課題を解決。特に、カレンダープラグインの条件付き色変え機能を活用して、配車のステータスが直感的に把握できるように設計されているのがポイントです。

小西さん「まず、お客様の物量によって必要な軽トラックの台数が変わるのでそれを色分けしています。1台だと青、2台だと黄色、3台だと緑……といった具合ですね。必要な軽トラックの台数がパッと見で分かると配車スケジュールの組みやすさが全然違いますね。あとは現場対応完了+集金完了でグレーアウトされるように設定しています」

kintoneとCrena Pluginの導入によって、情報共有が劇的に改善され、配車・シフトミスも激減したそうです。

[2] 入力制御プラグインで集金漏れ・確認業務をゼロに

入力制御プラグイン
⇨ 入力に対して重複や必須項目の不足、登録条件のチェックができるプラグインです。

また、配車アプリに入力制御プラグインを導入し、集金情報が入力されていないと、ステータスを現場対応完了に変更できないように、入力制御プラグインで設定を行いました。

これにより、月に10件ほど発生していた集金漏れがゼロになり、小西さんが集金漏れに対応する作業時間も、月6〜10時間からゼロに削減されました。

小西さん「『現場対応が終わっているということは集金も完了しているってことだよね?』ってことで、集金情報が入力されていないと、ステータスを現場対応完了に変更できないようにプラグインで制御を行いました。これにより入力ユーザー側も集金忘れを防ぐことができるようになり、確認する側もグレーアウト(現場対応完了+集金完了)してないと目立つので問題にすぐ気づくことができるようになりました。今では集金漏れもそれに対応する作業時間もゼロです!」

[3] k-Reportで無駄な転記を減らして帳票作成を効率化

k-Report
⇨ kintoneのデータを自由なレイアウトで帳票出力できる連携システムです。

さらに、kintoneのデータを帳票出力できるk-Reportを導入したことで、簡単に請求書や領収書を出力できるようになりました。

これまでは請求書や領収書が必要なたびに、データベースから会計ソフトのfreeeに再入力を行っていたそうですが、k-Reportの導入によって無駄な転記の削減を実現しました。

小西さん「前までは請求書作成に月10時間ほどかかっていましたが、今ではボタンをポチっと押すだけで作成できるようになりました。作業時間を大幅に削減することができましたね」

kintone導入のポイント

また、kintoneを導入時のハードルを乗り越えるために、小西さんは以下の施策を行ったそうです。

  • 操作動画の活用
    現場のメンバーは携帯でkintoneを見ることが多いため、操作方法の説明書は作らず、携帯で実際に操作し、画面録画(音声付き)で説明動画を作成し、活用した。
  • シミュレーションの実施
    全員が自分の名前で引っ越し登録から現場対応完了までの一連の操作を実際にシミュレーションした。
  • ルールの厳格化と可視化
    プラグインを使用してルールをガチガチに固め、運用ではなくシステムで制御する考え方を徹底した。
  • ゴール(完了)の明確化
    カレンダーの色分けを活用し、完了していない案件が目立つようにした。
  • 社内での周知徹底
    定期的にスクリーンショットを撮り、未完了(灰色になっていない)の案件を業務メッセージアプリで掲示することで、入力漏れを防止した。
  • メンバーの巻き込み
    改善点に関する意見をすぐ取り入れることで、「kintoneはこんなに簡単に改善されるんだ」という認識を広め、メンバーを開発・改善に参画させた。

これからkintone導入を実施しようと考えている企業様にとって非常に参考になるノウハウですね!

まとめ&今後の展望

以上の「kintone」と「Crena Plugin」の導入によって、小西さんご自身が体感している時間的な削減効果は月20時間以上であり、なんと現場スタッフを含めたグループ全体では月50時間以上の削減効果があったそうです。とても素晴らしい成果ですね。

また、今後の展望として

  • kintoneからのSMS送信機能の導入
  • 主要取引先との外部連携による入力自動化

といった、更なる業務改革のアイデアを聞かせていただくことができました。

A.S.Nひっこしサポート様のさらなる発展を心よりお祈りしております。ご協力いただきありがとうございました。

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