新コスモス電機株式会社様「Crena Plugin」導入事例のご紹介

kintone プラグイン導入事例

新コスモス電機株式会社 様
業務内容:家庭用ガス警報器、住宅用火災警報器、工業用定置式ガス検知警報器、携帯用ガス検知器、ニオイセンサ、空気質検知等製品の研究、開発、製造、販売およびメンテナンス。
利用用途:テーブル操作プラグインによる入力機能の改善・機能拡張
従業員数:460名
利用部署:技術開発本部、生産本部、品質管理本部等、各本部で利用
kintone利用ユーザー数:約380名(派遣社員・パート含む)

新コスモス電機株式会社は、家庭から幅広い産業の分野に「世界中のガス事故をなくす」ための製品を提供しており、火災から一人でも多くの命を救うため、一酸化炭素検知機能付き火災警報器『PLUSCO(プラシオ)』の普及に取り組んでいます。

住宅用火災警報器の寿命は約10年、交換の際は、ぜひプラシオへ交換ください!
https://www.new-cosmos.co.jp/plusco/#back

そんな同社では、kintone最初期の2012年からkintoneを導入しており、補助的な社内ツールとして活用を続けていました。

そして、2023年には、改めてkintone用に予算を用意し、新たに生産管理システムを構築することに。

ですが、そこで発生したのが、「頻繫に入力するテーブルの操作性が悪い」という課題でした。

この課題を解決するため、同社では「Crena Plugin」の導入を行い、課題の解決と効率化の実現に成功します。

今回はの導入事例では

  • どのような課題が具体的に発生していたのか?
  • なぜ「Crena Plugin」の導入を決定したのか?
  • 「Crena Plugin」を導入してどのような効果があったのか?

という点について、同社の齊藤氏に詳しくお話をお伺いしたいと思います。

顧客課題

資料配布管理の課題

同社では、家庭用ガス警報器や工業用ガス検知器を開発しており、それら製品を製造するために必要な製造指図書等を様々な工場にデータ送信しています。

ですが、2023年以前はこのデータのやり取りがメールで行われていました。

そのため、それぞれの工場に対して、添付したExcelファイルを送信して、やり取りとデータの管理を行うという大変な作業が必要でした。

A社さん、B社さん、C社さん……のように、それぞれの工場とメールでやり取りとデータの更新を行っていました。

ずっとそんな状況が続いていたので、最新版のファイリング漏れや管理台帳のデータ紛失、チェック漏れが発生してしまうこともありました

と齊藤氏は当時の状況とトラブルについてお話してくださいました。

新・資料配布管理システムの構築へ

そのような状況の中、開発部門のシステム変更をきっかけに、資料配布管理システムでも大きな改革に乗り出すことに。

このときのシステム構築をサポートしたのが、kintoneを駆使した月額課金型業務改善支援サービスを提供している株式会社ミューチュアル・グロースです。

ミューチュアル・グロース社に依頼を行ったのは、

これまでkintoneは補助的な業務ツールの立ち位置だったが、改めて予算を取って、専門の伴走サポートも依頼することによって、正式にIT基盤として認められるようにしたい

という真摯な想いがあったそうです。

「Crena Plugin」の導入へ

その後、ミューチュアル・グロース社のサポートもあり、資料配布管理システムの構築はどんどん進んでいきます。

具体的には、「指図書のライブラリアプリを作成し、それを元に配布アプリに転送し、そこから外部連携サービスを用いて、それぞれの工場に送信を行う」というシステムが構築されました。

そして、ここで発生したのが「頻繫に入力するのに、テーブルの操作性が悪い」という課題です。

横に長くなってしまったテーブルの例(※ 画像は事例紹介用に作成した架空のデータです)

指図書のテーブルでは「入力日時」「ロット」「注文書番号」など多く情報を入力するので、非常にテーブルが横長になっていました。

テーブル機能は複数項目の入力に便利ですが、横に長くなりすぎると、毎回わざわざ右まで画面をスクロールして入力しなければならないという手間が発生してしまいます。

頻繫に入力を行う指図書のテーブルで、毎回このスクロールを行う必要があるのは従業員のストレスと業務の非効率化を招く大きな問題でした。

そこで、ミューチュアル・グロース社の紹介によって、新コスモス電機では「Crena Plugin」の導入を行い、課題の解決に成功します。

それでは、実際の導入効果を見ていきましょう。

 

導入効果

① テーブル操作プラグインで機能を拡張

テーブル操作プラグイン
⇨ テーブル行の移動・複製・並び替えができるようになるプラグインです。

同社では、テーブル操作プラグインを指図書アプリに導入しました。

テーブル操作プラグインでは、操作ボタンを左側に変更することが可能です。

これにより、アプリのテーブルの操作性が向上し、毎回右側までスクロールを行う手間を削減することができました。

また、行をコピーできる機能や、特定の行を固定表示できる機能も、現場で大いに活躍しているそうです。

テーブルの複製アイコンをクリックすることで行の複製ができます
(※ 画像は事例紹介用に作成した架空のデータです)

スクロールしても画面外にヘッダーが消えることなく、ページ上部に固定させたまま表示できます
(※ 画像は事例紹介用に作成した架空のデータです)

利用者からは『左側にボタンがあるだけですごく助かる』『コピーしたかったのでありがたい』『固定機能が見やすい』などの声が挙がっています」と担当者の齊藤氏を通じて、実際の利用者からの嬉しい声もお聞かせいただきました。

② 資料配布管理システムの完成によってDX化を実現

こうして約1年ほどでkintoneによる資料配布管理システムが完成しました。

これにより、メールを1社1社行う必要がなくなり、メールによるやり取りや、過去のデータをメールで管理する手間を無くすことができました。

また、データをkintoneに移行したことで管理も圧倒的に楽になったそうです。

バラバラにあった情報が一元化されたので『簡単に探せるようになった』や『このページを見に行けばよくなった』という評判が利用者からも聞こえてきました。

また、kintoneのおかげで、他の人や他の部署が何をやっているのか業務の全体像が見えるようになったという意見も聞くことができました

と齊藤氏も嬉しそうに実際にシステムがうまく活用されている様子をお話してくださいました。

さらに、同社では「社内での使いやすさ」だけではなく、取引先の入力フォームも使いやすいように検討を重ねたそうです。

弊社だけが良ければ良いということはありえないので、取引先様の入力の負担にならないように気を付けました。

取引先の方々も楽になったのではないか……と信じています(笑)

まだ稼働してから時間が経っていませんので、改めて実際の声を伺い、改善に取り組んでいきたいと考えています。」と齊藤氏のコメント。

自社の業務改善だけではなく、多くのユーザーに対して細心の注意を払っていたのが非常に印象的でした。

今後の展望

最後に、今後の展望について齊藤氏にお伺いすると

  • kintoneシステムの拡張(社外との更なる情報共有・他部署への拡張)
  • 工数入力をカレンダーアプリを用いて実現
  • 更なるプラグインの活用

など、今回の成功事例を元に、更なるkintoneによるDX化を推し進めていくというお話を聞かせていただきました。

新コスモス電機株式会社の更なるご活躍を心待ちにしております。ご協力ありがとうございました。

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